Monday, July 21, 2014

私を火花と呼んだ人。

それはあまりにも突然すぎて,

それはあまりにも久しぶりすぎて,

私はまだ整理がつかないし,

実感もわきません。


それでもどうやらそれはほんとうのことのようで,

あなたにはもう二度と会えないようです。


この9年間,どこかにあなたがいた。

私のどこかに,あなたがいた。


それは恋愛感情でもなければ

憧れというものでもなさそうで,

でもどこかでそっと,私の核の一部だった。

私が私でいるための要素を作る,細胞の一部だった。


知らなかった。

あなたが卒業するまで。

ずっと見られていたこと。

見てくれていたこと。

そんなに話もしなかったし,

あなたは文化祭で引退していった。

だから一緒に部活をやっていたのは4ヵ月にも満たない。

でもちょっと,他の先輩よりも目をかけてくれたように思ってた。


卒業式で見送って,2週間くらいしたときのこと。

匿名でメールが来た。

私の日記をずっと読んでくれていたひとだった。

それが誰なのかはっきりしなかったけど,

私の中では確信があった。


嬉しかった。


私がひとの心を動かしたとはっきり言ってくれた。

愛の告白ではないけれど,

自分にも価値があるのだと思った。

あなたは,

「花火は最初の火花がなければ連鎖していかない。その最初の火花が君だったんだろうね。」

そう言ってくれた。


愛の告白ではないけれど,

自分にも価値があるのだと思った。






その後一度だけ,あなたに会ったけれど,

会いに来てくれたけれど,

何も言わなかったし,何も言われなかった。



ごめんね。

もしかしたらそのあとも,ずっと私の日記を待っててくれたのかな。

そう思うと,少し苦しいです。



今日,会いに行けなくてごめんね。

こんな文章打ったって,届かないこと知ってる。

それでも打たずにいられない。

あなたと私はコンピュータでつながっていたのだから。


特別な先輩。

部活の中でも特別な先輩。

タカ先輩。

どうか安らかに眠って。

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